【市議会ダイジェスト】外郭団体の独自性・獣害対策の改善

令和6年度決算等審査特別委員会
八王子市と外郭団体との関係性をテーマに、補助金や指定管理料に依存するだけの「下請構造」から脱却し、独自性と民間的機動力をどう引き出すのかを問いかけました。加えて、農林業分野における獣害対策の制度改善についても質問しました。
① 文化芸術分野:学園都市文化ふれあい財団の独自性について
質問の趣旨
公益財団法人八王子市学園都市文化ふれあい財団は、補助金を受ける一方で、民間的な企画力・プロデュース力を発揮できる立場にあります。
市として、単なる下請にとどまらず、独自性を生かすためにどのようなマネジメントを行っているのかを質問しました。
市側答弁(市民活動推進部長)
- 文化庁補助金や市のネットワークを活用し、八王子芸術祭など独創的事業を支援
- 「八王子市文化芸術ビジョン」に沿うよう、定期的な意見交換を実施
私の指摘
- 八王子芸術祭は高く評価できる一方、現場にはまだ「下請意識」が残っている
- 独自事業を伸ばすことが、職員のやりがいやスキル向上につながる
- 横浜市の事例のように、分かりやすい発信や市民目線の情報設計が重要

② 観光分野:八王子観光コンベンション協会の価値創出について
質問の趣旨
観光コンテンツの発掘・磨き上げを担う八王子観光コンベンション協会について、
補助金を出す市として、独自性や価値創出をどう評価・指導しているのかを質問しました。
市側答弁(産業振興部長)
- 地域との連携で培った専門性・実行力を生かし、観光情報発信やMICE誘致を担っている
- 市と協会で定期的に意見交換し、ビジョンと課題を共有
私の指摘
- DMO(観光地域づくり法人)の調査研究が、次の段階に進んでいない
- 京都市観光協会のように、データを含めた情報発信そのものが価値になる
- 重要なのはトップマネジメント
- KPIによる評価
- 補助金依存からの脱却
- 市長と外郭団体トップの戦略的な方向性共有
③ 外郭団体全体へのトップマネジメントについて【市長答弁】
外郭団体が「下請」ではなく、市のビジョンを共に実現する存在となるために、
市長の考えを伺いました。
【初宿市長答弁】
「学園都市文化ふれあい財団や観光コンベンション協会をはじめとする外郭団体は、文化芸術や観光分野における重要なパートナーである。
令和7年度からは市職員の派遣団体を拡大し、人的支援によって基盤強化を図る。
各団体の独自性や専門性を生かした自律的運営ができるよう、引き続き適切な支援に努めていく。」
➡ 人的支援を通じて、外郭団体の自律性を高めていく姿勢が示されました。
④ 農林業分野:獣害防止対策の制度改善について
質問の趣旨
獣害対策の補助制度について、
- 締切後の申請
- 申請に間に合わなかったケース
が複数発生しており、必要な人に支援が届いていない実態を指摘。
今後、確実に行き渡る制度にするための改善策を求めました。
(※この点については、今後の答弁・制度改善の動きを引き続き注視していきます)
まとめ|「下請」から「戦略パートナー」へ
今回の質疑を通じて、
- 外郭団体の独自性・創造性をどう引き出すか
- 市長を含めたトップマネジメントの重要性
- 制度が目的に合っているかを問い直す姿勢
これらが、八王子市の文化・観光・農業の未来を左右する重要なポイントであることを改めて強調しました。
今後も、現場の声と戦略の両立を意識し、市政に提言していきます。