コラム

【市議会ダイジェスト】ひょう被害・食育・市民農園・レインガーデン(雨庭)の4つの提案

更新日:2025年12月29日

異常気象から子どもの食育まで ― 農・教育・環境をつなぐ4つの提案

(令和6年第4回定例会・一般質問)

令和6年12月2日の市議会一般質問において、私は
①ひょう被害への農業支援
②学校教育における地産地消と食育
③農家開設型市民農園の可能性
④レインガーデン(雨庭)による環境施策
の4つのテーマについて質問・提案を行いました。


① 9月のひょう被害と、異常気象に強い農業へ

9月に発生した大規模なひょう被害により、下恩方・元八王子・小比企地域を中心に、農作物やビニールハウスに深刻な被害が出ました。

市の答弁では、

  • 被害翌日から、市・東京都・JA八王子・農業委員等が連携して調査
  • 農作物被害は約6ha、施設被害は53件
  • JA部会などを通じて農家へ報告
  • 自然災害に備えた共済保険・収入保険の加入促進

が示されました。

私は、近年常態化する異常気象を踏まえ、
「災害に強い農業をどう支えるのか」を問い、
市からは、耐候性品種や新技術の情報提供、関係機関と連携したセミナー開催など、平時からの支援を強化する方針が示されました。


② 学校給食と食育 ― 地産地消の現場から

八王子市では、学校給食で40品目以上の地元野菜が使われています。
献立表の工夫や、農家からのメッセージを校内放送で伝えるなど、子どもたちに農業を身近に感じてもらう取組が行われています。

また、市内107校中91校で、

  • 学校菜園
  • 稲作体験
  • 農家訪問
  • しいたけ栽培 など

農業体験学習が実施されています。

一方で、

  • 教員やPTAの負担
  • 担い手不足
  • 継続の難しさ

といった課題も指摘しました。


③ はちおうじ農業塾 × 学校・地域の可能性

私は、はちおうじ農業塾の卒業生が、
農家支援だけでなく、学校や地域で活躍できる「仲介役」になれるのではないかと提案しました。

市からは、

卒業生の知識・技術は、農家支援に限らず、地域で十分に生かせる

との前向きな答弁がありました。

また、農産物直売所マップについても、
DX化・デジタルマップ化による利便性向上を提案。
市からは、メリットを認めつつも、防犯や供給面の課題を踏まえ、今後検討していくとの回答がありました。


④ 【最重要】食育で子どもたちに何を伝えるのか

― 教育長の答弁 ―

私からは、
「給食無償化が進む今だからこそ、
地元農産物を食べる経験を通じて、
子どもたちに何を身につけてほしいのか」
を教育長に問いかけました。


◆ 安間教育長 答弁

八王子の土で、八王子の人たちが丹念に育てた食材の命をいただく。
そのことへの感謝を、日常的な『いただきます』『ごちそうさま』の挨拶を通して育んでいます。

また、給食費無償化に込められた市民の思いを、子どもたち自身が実感することは、
生きていく上での基盤となる大切な教育です。

食育を通じて、子どもたちが豊かな心と体を育めるよう、引き続き取り組んでいきます。


この答弁は、
「食はサービスではなく、学びである」
という、八王子市の教育の根幹を示すものだと感じました。


⑤ 市民農園とレインガーデン ― 地域と環境をつなぐ

市民農園については、

  • NPO・企業だけでなく
  • 社会福祉法人や町会・自治会

など、多様な団体が運営主体になり得ることが示されました。

また、レインガーデン(雨庭)については、

  • 雨水流出抑制
  • 地下水涵養
  • 生物多様性
  • 環境学習の場

として、公園など公共空間での整備・普及を進めていく考えが示されました。


おわりに

農業、教育、環境は、それぞれ別の分野に見えて、
「人を育て、地域を育てる」という一点でつながっています。

現場の声を大切にしながら、
これからも八王子の土・人・子どもたちをつなぐ政策を提案していきます。

引き続き、よろしくお願いいたします。