コラム

【市議会ダイジェスト】森林と脱炭素を、八王子の“強み”に

更新日:2025年12月29日

令和6年第3回定例会

― 多摩の森活性化とゼロカーボンシティの実感へ ―

テーマ

① 森林の保全と活用
② ゼロカーボンシティ宣言の実感づくり
の2点について一般質問を行いました。


① 森林は「守る」から「活かす」へ

八王子市は、市域の約40%が森林という、都内でも有数の緑を有するまちです。
しかし、林業としての採算性は高くなく、環境・教育・観光という視点での戦略的活用が重要だと考えています。

そこで取り上げたのが、
「多摩の森」活性化プロジェクトです。

これは、東京都と区市町村が連携し、森林環境譲与税を活用して多摩地域の森林整備や体験活動を進める、全国初の広域連携事業です。

▶ 市の答弁では

  • 自治体連携によるスケールメリット
  • 単独実施よりも効果的な森林整備
    が期待できるとされました。

私はさらに、

  • 杉・ヒノキの人工林だけでなく里山も対象に
  • 子ども・親子向けの体験型・環境教育
  • 市内大学や民間事業者との連携
    など、八王子らしさ(緑・子育て・教育)を前面に出したメニューづくりを提案しました。

▶ 市からは
庁内横断的に連携し、より良いメニューを検討していく
との前向きな答弁がありました。


② ゼロカーボンを「宣言」から「実感」へ

八王子市は2022年にゼロカーボンシティ宣言を行っています。
しかし、市民からは
「何をしているのか分かりにくい」
という声も少なくありません。

私は、

  • 取組をどう伝えるか
  • 市民や事業者がどう参加できるか
    が重要だと指摘しました。

事業者との連携:八王子省エネカンパニー

現在、223社が登録する「八王子省エネカンパニー」。
意欲ある事業者が多い一方で、好事例が十分に発信されていないのが課題です。

▶ 市の答弁では

  • 取組事例の紹介
  • 企業ホームページへのリンク掲載
    など、情報発信の充実を検討するとの回答がありました。

市民に伝わる「分かりやすさ」を

補助制度や環境施策は存在しますが、

  • 情報が分散している
  • たどり着きにくい
    という問題があります。

私は、相模原市のように
キャッチコピー・ロゴ・ポータル化
による一体的な情報発信を例に挙げ、
八王子市でも
ゼロカーボン施策を“見える化”すべき
と提案しました。

▶ 市からは
より体系的・視覚的な発信を工夫していく
との答弁がありました。


ゼロカーボンは「暮らしの質」を高めるまちづくり

最後に、私は
ゼロカーボンは環境政策であると同時に、まちづくり政策
であると強調しました。

ウォーカブルなまち、
歩いて暮らせるコンパクトな都市、
人が集い、にぎわいのある空間。

▶ 市は
車依存から人中心へ、脱炭素型ライフスタイルへの転換を進める
という将来像を示しました。


おわりに

森林も、脱炭素も、
「やっている」だけでは伝わりません。
市民が参加でき、実感できる形にすることが何より重要です。

これからも
八王子の強みを活かし、分かりやすく、参加しやすい市政
を目指し、提案を続けていきます。