【市議会ダイジェスト】多世代交流・防災・市民力を育む都市農地の可能性

畑を活かした地域コミュニティづくり
― 多世代交流・防災・市民力を育む都市農地の可能性 ―
令和6年第2回定例会において、
「畑を活用した地域コミュニティづくり」をテーマに一般質問を行いました。
都市農地を「生産の場」だけでなく、人と人をつなぐ地域の拠点としてどう活かせるのか、市の考えを確認しました。

① 地域づくり推進事業の成果と課題
【問題提起】
地域づくりにおいては、多世代の交流やつながりが重要です。
現在進められている「地域づくり推進事業」では、どのような効果が出ているのでしょうか。
【市の答弁】
地域づくり推進会議を通じて、
- 地域に知り合いが増えた
- 地域を見つめ直す機会になった
- 団体や地域企業との新たな連携が生まれた
など、地域の魅力や課題を議論する土台ができていると認識している、との答弁でした。
② 多世代参加の現状
【問題提起】
地域づくり推進会議の参加者は、多世代で構成されているのでしょうか。
【市の答弁】
参加者は、地域で活動している団体推薦が中心で、
70代以上が多く、20代・30代は少ない状況とのこと。
今後は、活動を通じた声かけなどにより、若い世代の参加を広げていきたいとしています。
③ 農業体験イベントの人気と市民ニーズ
【問題提起】
親子向け農業体験イベントは非常に人気と聞いています。
実際の倍率はどの程度でしょうか。
【市の答弁】
令和5年度は9回実施し、
- 最高倍率:6.5倍
- 平均倍率:4.1倍
と、非常に高い人気があるとの答弁でした。
→子育て世代を中心に「農に触れたい」という強いニーズがあることが明確になりました。
④ 貸し農園の増加状況
【問題提起】
農家開設型貸し農園の増加状況について伺いました。
【市の答弁】
令和6年5月末現在、
- 37農園・741区画・約5.9ha
と年々増加しており、令和元年度からも大幅に拡大しています。
⑤ 都市計画における農地の位置づけ
【問題提起】
都市計画マスタープランにおいて、市街化区域の農地はどのように位置づけられているのでしょうか。
【市の答弁】
都市農地は、
- 景観形成
- 生物多様性
- 防災(延焼防止)
- 教育・レクリエーション
といった多面的な機能を持つと認識。
加えて、農泊や農家レストランなど、地域振興・観光の観点からの活用が課題とされています。
⑥ 福祉分野での農地活用(はちまるファーム)
【問題提起】
社会福祉協議会が行う「はちまるファーム」の効果について伺いました。
【市の答弁】
はちまるファームは、
ひきこもりや孤独状態にある方の段階的な社会参加の場として活用され、
地域との新たなコミュニティ形成につながる効果が期待されているとのことでした。
⑦ 農地バンク制度の現状
【問題提起】
市街化区域における農地バンク制度の成果を伺いました。
【市の答弁】
令和3・4年度で数件の登録・成立はあったものの、
現在の市街化区域の登録数は1件と、まだ限定的な状況です。
⑧ 農地バンク情報の改善提案
【問題提起】
農地バンクの情報提供を、よりタイムリーにできないか提案しました。
【市の答弁】
タイムリーな情報発信は有効としつつも、
- 借り手の公平性
- 貸し手の情報公開意向
などの課題があり、今後研究が必要との見解でした。
⑨ 農業人材育成(はちおうじ農業塾)
【問題提起】
はちおうじ農業塾で得られる成果と、卒業後の活躍について伺いました。
【市の答弁】
農業塾では、
- 実践的な農業技術
- 農家開設型農園の利用
- 農業支援団体・ボランティア参加
などにつながっており、地域農業を支える人材育成に寄与しているとのことでした。
最後に:副市長への質問
【私の問い】
コミュニティ農園は、
- 多世代交流
- 地域づくり
- 防災
の観点から有効と考えますが、市の見解を伺いました。
【中邑副市長 答弁】
「幅広い年齢層が日頃から顔の見える関係を築くことが、地域づくりには重要である」
「都市農地は、生産の場だけでなく、多面的な機能を持ち、農を通じた地域住民の交流の場として有効である」
まとめ(舩木翔平の考え)
畑は、
- 日常的に人が集まる
- 自然に会話が生まれる
- 防災にもつながる
新しい地域コミュニティの核になり得ます。
八王子の豊かな農地を活かし、
「農ある暮らし」が「豊かな地域づくり」につながるよう、今後も提案を続けていきます。
引き続き、市民の声を議会に届けてまいります。