コラム

【市議会ダイジェスト】農業・林業 × 教育 × 福祉による人材育成と新たな産業づくり

令和5年第4回定例会 一般質問(2023年11月30日)

テーマ

八王子の「緑」を守り、育て、次世代につなぐために
― 農業・林業 × 教育 × 福祉による人材育成と新たな産業づくり ―


① 八王子の強みは「緑 × 学園都市」

質問・問題提起
八王子は「緑が多い」と言われますが、単に農業・林業で“作って売る”だけでは、面積が限られた都市農業・都市林業は厳しい。
そこで私は、八王子最大の強みは「学園都市=教育」ではないかと考えました。

提案の方向性

  • 畑や森林を「生産の場」だけでなく
    教育・人材育成・地域課題解決のフィールドとして活用
  • 「八王子まるごとキャンパス」という市のビジョンと完全に合致
  • 大学生・市民・農家・福祉事業所が共に学び、育つ仕組みづくり

緑を守るために、人を育てるという発想です。


② 農福連携の現状と課題

農福連携とは?

障害のある方が農業分野で働くことで、

  • 生きがい・社会参加を実現
  • 農業の担い手不足解消にもつながる取組

市の現状(答弁)

  • 市内で農福連携に取り組む福祉事業所:約21事業所
  • 福祉事業所職員を「はちおうじ農業塾」で受け入れ、農業指導者を育成
  • 行政も「農福連携をすすめる会」に参加し、情報共有を実施

私の指摘・提案

  • ノウハウ共有・横のつながりがまだ不足
  • 農林課・障害者福祉課・事業所がチームとして常に連携すべき
  • 農福連携は「福祉」だけでなく
    教育プログラムとしても活用できる可能性がある

→ 農福連携を“点”ではなく“面”で広げる必要性を訴えました。


③ はちおうじ農業塾の役割と成果

市の答弁まとめ

  • 目的:
    • 遊休農地の解消
    • 農業の担い手・サポーター育成
  • 受講者:
    • 農業への強い関心を持つ市民
  • 修了後の進路:
    • 農業ボランティア
    • 市民農園
    • 新規就農(実例あり)

評価ポイント

  • 新規就農が難しい中でも
    「農業関係人口」を着実に増やしている
  • 卒業生同士のつながりも生まれ、地域農業を支える力に

④ 森林の新たな活用 ― 林業から「森林サービス業」へ

問題意識

  • 木材価格の低迷、長期育成による採算性の厳しさ
  • 小規模・都市近郊の森林は、必ずしも林業向きではない

提案

  • 森林を
    教育・福祉・健康・観光に活かす「森林サービス業」として活用
  • 森林を“体験の場”とする新たな産業の可能性

市の答弁ポイント

  • 森林の多面的機能を重視
  • 課題は「所有者不明」「境界不明」の森林が多いこと
  • 所有者確認を順次実施中(約2割が所在不明)

⑤ 市街化調整区域と新産業の可能性

確認した点

  • 市街化調整区域でも
    教育目的の森林活用は可能
  • 沿道集落地区の制度を活用し、実例もすでに存在

産業振興の支援

  • サイバーシルクロード八王子による
    • 異業種連携支援
    • 専門家紹介
    • 新産業創出サポート

→補助金頼みではなく、持続可能な事業として回る仕組みの重要性を強調しました。


⑥ まとめ|人づくりが、まちをつくる

  • 農業・林業・福祉・教育
    → すべてに共通する課題は「人材」
  • 八王子の自然をフィールドに
    学び合い、支え合い、育ち合う仕組みづくりが必要
  • 行政は縦割りになりがちだからこそ
    横断的な連携と“橋渡し役”が重要

私はこれからも、
現場に足を運び、自ら動き、つなぐ議員として取り組んでいきます。