コラム

八王子の織物技術を現代に繋ぐ「澤井織物工場」

更新日:2024年10月26日

高月町にある「澤井織物工場」へ見学に行ってきました。
江戸、明治〜昭和にかけて、八王子が特に栄え、町の中心的産業として存在していた織物産業(繊維産業)ですが、今ではかなり少なくなってしまいました。

画像

多摩織•伝統技術を繋ぐ

澤井織物工場は、多摩織(伝統技術)を継承しながら、現代において応用した「織り」を加え、織物技術を守り繋いでいます。

昭和初期に先代が残してくれた布の見本冊子などにも感動しながら、拝見致しました。

一言で「織り」言ってとも、その下準備はとても労力と忍耐が必要な作業です。縦糸と横糸の組み合わせを一本一本行い、出来上がりの質感や色、デザインが決まっていく。まさしく職人的作業!!!

画像
画像
画像

ガチャン!ガチャン!!

工場の中にも入らせていただき、
「ガチャン!ガチャン!」と、大きな音を立てて織られていく。
昔の方は、よくこれを
「ガチャ万」と言ったらしいです。

※戦後、衣料不足から織物の需要が高まり、昭和20年代半ばには、ガチャンと機(はた)を織れば万という金が儲かるという意味から、「ガチャ万」と言ったそうです。

現代に生きる伝統技術

今、澤井織物工場では、多摩美術大学や東京造形大学を卒業した方々が働いており、この美しい伝統技術を今にも生きる形で受け継いでいる様子を感じとる事ができ、とても感動的な見学をさせていただきました。
企業とのコラボや皇室(皇后陛下)のお召し物や海外での展示や販売など、世界へと活動を広げ、伝統技術の価値を最大限に取り組む姿にも驚かされました!

澤井 伸さんありがとうございました!!!

そして、東京都名誉都民おめでとうございます!

名誉都民候補者を選定|東京都本日、下記の方々を令和6年度東京都名誉都民候補者として選定しましたので、お知らせします。www.metro.tokyo.lg.jp